退院しました。ありがとうございました。

退院しました。

「無事に」と書いてしまってよいものか、少し迷います。

そもそも入院というものは、退院するためにするものなのでしょうが、いざ病院の外へ出てみると、なんだか大仕事を成し遂げたような気分になるから、人間というものはずいぶん都合よくできています。

今回も、たくさんの方にご心配をおかけしました。

仕事の予定を調整していただいた方。
「大丈夫ですか」と声をかけてくださった方。
お見舞いにまで来てくださった方。
そして、私がいない間、仕事を支えてくれた皆さん。

本当にありがとうございました。

入院中というのは、時間がたくさんあります。

普段なら「時間がない」と文句を言っているくせに、いざ時間だけをたっぷり与えられると、今度は「早く時間が過ぎないかな」と思う。

まったく、人間というのは勝手なものです。

仕事ができること。
外を歩けること。
好きなものを食べられること。
くだらない話をして笑えること。

そんな当たり前のことが、案外ありがたいものなのだと、病院のベッドの上では少しだけ素直に思えました。

とはいえ、退院したからといって、急に立派な人間になったわけではありません。

おそらく数日もすれば、また仕事に追われ、

「ああ、忙しい」

などと文句を言っていることでしょう。

せっかく病院で少しばかり人生について考えたというのに、たぶん、そんなものです。

けれど、それもまた元気になった証拠なのかもしれません。

しばらくは無理をせず、少しずつ日常へ戻っていきたいと思います。

今回、気にかけてくださった皆さま。
仕事の面でもご配慮いただいた皆さま。

心より、ありがとうございました。

病院の外には、入院する前とほとんど変わらない日常がありました。

でも、その「変わらない日常」に戻ってこられたことが、今は少しうれしいです。

またこうして仕事ができることに感謝しつつ、ぼちぼちやっていこうと思います。

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